今日はヴァイオリンのNさんがスタジオに来てずっと録音をしていた。夏にも録音をしたのだがその時より乾燥しているせいか鳴りもよく録音できた。最近バックがリズムガンガンの曲などの時マイクもONからOFFまで何パターンかにして一人で重ねどりをしていき何十人かのストリングスに仕立てる事を時々する。実はそれのほうが奏法も一致して音程もタイミングもジャストなノリのいいストリングスができたりするのだ。良く考えたら大合唱より一人歌重ねのほうが好きな私としては当たり前の手法だった。さてこのNさんはこの週末に御結婚で独身最後の録音であった。目出たい目出たい。が、しかし彼女の幸せいっぱいが私には眩しすぎたのか、Nさんからのメールで「週末に結婚式があるのであまり遅くならない時間がいいです」ともらったのに「週末にさらわなくてはならない曲があるのであまり遅くならない、、」と完全に読み間違えていた。というかどうやって読み間違えるんだよ?というぐらい別モノに脳内変換していた。うーん。。こうやって人間は余りに痛いと痛さを感じないですむような物質が脳内で放出されてしまうらしい。ぞ、と。
私はツーカー愛用者だが知らぬ間にツーカーがKDDIと合併されていた。かなり少数波そして最近では老人に優しいツーカーだったが、ついに、、という感じである。ごく稀にツーカー愛用者に巷で出会うとかなりの親近感を持ち、そして電車でツーカーを取り出して乗り換えとか調べようものなら「ツーカーにだってこのくらいはできるさ」と心の中でなぜかブツブツ言ってしまっていた。いつも早くどっかメジャーと合併されてしまえと思っていた夢だが実際あっさり合併されてしまうとちょっと寂しい。
さて、私は動物の中で特にウォンバットが好きで、最近希少なぬいぐるみを手に入れ喜んでいた。が、本物を見た事ないというので嬉々とMに写真を見せたら即座に「コアラのほうがカワイイじゃん」と言われてしまった。実際動物園でコアラは夜行性の為暗いガラス張りの中で丁寧に飼われているが同じ夜行性で有袋類のウォンバットは野ざらしだ。という事は万人がコアラのほうがカワイイと感じているからガラス張りなのだろう。何も考えずただなぜか希少ものを選んでしまうマニアックな私の感性が悔しい。やはりアンダーグラウンドなのかよ、と。
今日はエンジニアのGちゃんの結婚パーティだった。いつも斜に構え毒を吐いているGちゃんだがこの日は普通の男子になっており、7年もつき合った彼女と無事ゴールインした。7年、と思うと凄い長いものだ。が、決断して目出たしめでたしである。女子友のKちゃんなんて7年つき合って誰から見てもお似合いのカップルだった彼と別れてからというものいまだ独身のままだ。思うに、どんなに恋多き人でも本当に愛せるのは生涯一人くらいなものなのかもしれない。付き合いも途中お互いが一緒の事に慣れてしまったり思いを伝達する事を怠ったりしてすれ違ってしまいナニゲに別れてしまうと取り返しのつかない事になってしまうだろう。二度とそのレベルの人には出会えないからである。
私は小さい頃から感情表現のはけ口が音楽だったせいか、誰に対しても心の奥底の気持ちを面と向かって伝えるのが苦手だった。言いたい事は思いっきり音楽で表現していたのだ。が、最近よく思う。きちんと話さないと、伝えなければいけない、と。というのも、もっともっと話せばよかった、と思っていた友人のF氏がいきなりあの世に行ってしまったからだ。いつか、、いずれ、、という時はないのだろう。という訳でせっせとプライドを捨て捨て身で心をさらけ出し話してみるという行動に慣れようとしている。後で後悔するくらいならこんなプライドなぞいくらでも捨てられる、ぞ、と。