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2004年12月2日(木) 焼き芋

クリスマス商戦まっただ中で、、な〜〜んとかアチラの国を真似してイルミネーションやら鈴の音やらクリスマスソングで雰囲気を盛り上げていやがる今日このごろ。
そんな街頭の音にまじり、すべてをブチ壊す「や〜きいも〜、やきいも!」っという低い声。しかもけむい匂いつきでやってくる。高音で攻めるクリスマス系に対抗し中低域でがっつり攻めてくる焼き芋屋。うーん。かぶらない。さて、そんな焼き芋屋が通りすぎる度にM氏が「焼き芋屋はさ〜、あれでひと冬1千万稼ぐんだよ〜」と必ず低くつぶやくのだ。「だってさ。単純計算したって、芋が一本で500円くらいのボロ儲けだし、10本で5千円100本で5万円、、、場所代なし、人件費自分だけ、、」だなんだと止まらない。「え〜〜!印税なんかよかよっぽど率いいんじゃん!だったらオマケでCDつけちゃったってまだ儲かるよ〜」とわたしも乗り気になってしまうのだが、いや、待てよ。と。
焼き芋屋が儲かったとて、美味しい芋を食べてくれる街角の人が喜んでくれたとて、、やはり私は音楽だけで勝負せねばいかんのではないか、、と。
しかし、、M氏のつぶやきのおかげで、焼き芋カーのおっちゃんのその首の巻き巻きはドリスバンノッテン?、とかに見えてくるから、恐ろしい。ぞ、と。

2004年12月4日(土) おもわず

朝起きてもぼんやりし過ぎて頭が働かないと泳ぎに出かける。寒いのでまずサウナに入ったらすでにおばあちゃん達が汗だくだ。ぼ〜っと隣にいると「ウチはねえ〜旦那とはねえサルトルとボーヴォワールみたいになもんだから」とか白髪で腰の曲がったばあちゃんが言っている。ぬ?どんなだよ?っと急に目も覚め耳をすませば、結局籍もいれずに子供もなしだけど年末はだれそれをウィーンから招いてコンサート開き、、、、だ、なんだと話している。そして「80年たったってサルトルやボーヴォワールの思想はまだまだ新しいのよねえ。刺激っていうのはなによりも大切よ〜。本当に斬新ていうのは何年たったって新しいのよ」と言い切り「腰が冷えたまんまなんだけどあっついから出るわよ〜」と出てってしまった。むむむ。。思わずばあちゃんの後を追い一緒に風呂にでも入って語ろうかと思ったが次回にした。いやあ、私もずっとサルトルとボーヴォワールのような死に際をしてみてぇ〜っといつも思っている。しかし、ばあちゃんのサルトルじいちゃんが見てみたいぞ、と。

2004年12月9日(木) 火花

最近晴れも続き乾燥している今日このごろ、何か金属とかに触れる度に「パチ!」と静電気が妙に起きる。こんなに起きるのは生まれてはじめてくらい必ず「パチ!」だ。
だが、見てしまった。
ウチは古い建物のせいで窓枠が鉄だ。「寒いなあ〜」と窓を閉めようとしてその鉄枠窓に触れたとたん「バチバチ!」っと青い火花を!
いやあ、人間の指の先からET(古いな)のように鉄に向かって伸びる青い光は思わず「おおお!」と思い、しばしウロウロして静電気溜めてからもう一度ヤってしまった。もちろんかなり火花が出るくらいだから痺れるのだ。こ、こ、これは、凄い。いったいどうしてなのかわからぬが蓄電体質になってしまったのか?廃虚ライフのせいか?
漏電か?どっちにしろ凄いので真っ暗にして是非写真をとるぞ、と。

2004年12月14日(火) 時間

雅楽の昔の資料を見ると、例えば一時間くらいの催しの中でその曲数は無理なのでは?くらいの多くの演目があるらしい。今でいう雅楽のテンポは知っての通り、かなりスローであるが昔は実は軽快でアップテンポだったのでは?という見解もそこからあるらしいのだ。ひょっとしたら伝来した時、難しくてゆっくり演奏したら、意外と気に入ってしまってそのまんま、とかかも知れぬ。しかもみんなしてズラしながらにょろ〜〜っとした演奏方法だし、やはり難しくてズレてしまったのさえ「お、かっちょいいじゃん」と当時思ったに違いない。あの有名な「ドナドナ」だって実はおおもとは凄いアップテンポのノリのいい曲だったのだ。音楽はそう思うと、なにかのとき「オオ!」とツボにハマるテンポで誰かが演奏たまたましたらずっとそのテンポになるのかもしれぬ。その時代時代にある流行の時間感覚のようなモノがあるのだろう。

2004年12月17日(金) 呻き

大学受験のころ、対位法の為もあってバッハを良く聴いた。最近ふと思い出してそのころ好きだったチェンバロ協奏曲などを聴いているのだがやはり凄いなあと感じる。バッハだけは天才なんではないか、といつも思うのだ。なんといってもノリや高揚を感じるのは凄いことだ。で、盛り上がりの所でわたしも盛り上がって爆音で聴いていたのだが「むぅぅ〜うぉお〜」っと男の呻き声が入っている。え?と振り返ったがどう聴いてもスピーカーから出ている。え?バドパウエル?と思う程だ。なんせ4台のチェンバロの協奏曲だったので弾き手も盛り上がったのだろう。
そうだそうだ。盛り上がるはずだ。と妙に納得。クラシッククロスオーバーだなんだといっている今日このごろ。こういう何百年も前の精神の高ぶりが現在にもある事こそ時代を超えているんだぞ、と、ちとじーんとした。

2004年12月20日(月) 手料理

ここの廃虚に引っ越してからというもの、手料理を作る事が意外や多くなった。まず食材を買う所が近所にほとんどないのでネットスーパーで適当にいつも貯蔵しているのでなんかしら作れる。さらに休日は長蛇の列が各店先に、ただでさえ外は年末やクリスマスもあって牛歩状態だ。おのずと集まりも外の店ではなくなんとなくウチに集まる事が多くなってきた。そんなかんなでここのところ忘年会やら食事会やら連続中だ。学生のころは貧しいせいもあって安くて大量に作れるメニューを考えては毎週のように誰かの家で集まっていたものだった。集まってはウダウダ話し込み、変な企画や構想を練って意外や実行したりしていたよなあっと。学生のくせに何百万も予算かけたオペラ作ってみたり、バレエ作ってみたり、、お金のしがらみもなく面白そうな事をする事だけに専念してた妄想話しこそ今から思えばアイディアの訓練のようなモノだったような気がする。
いつの日からかみんな自分の労働をお金に換算するようになって今に至るが、どうせなら面白く、あれ?稼いじゃった。。。というのが理想だぞ、と。

2004年12月21日(火) どいつもこいつも、、

スポーツクラブの更衣室で英語での熱唱な木星アレンジが流れていて「うーんどいつもこいつも木星ばっかで〜」っと思いながら髪の毛乾かして帰って来たのだが、ナニゲにつけたテレビもまた同じかどうかわからぬが木星アレンジ外国人歌が流れていた。「オイオイまたかよ、、」と思い思わずどんな展開になるのか聴いていたら別曲になり「るるるるっる。。」とほんわかコーラスに変わりまたもや木星。。。「ゲゲ、まったく、、誰だょ」とやや怒りつつ聴いていたのだが、ハっと自分がかなり前にやってた事を思い出した。なんだ、自分だった、、、。
ちと恥ずかしくなりつつも、思えば随分前だったのになあ、、と。

2004年12月27日(月) リキッドチャンネル

サンレコの12月号にのっていた「リキッドチャンネル」というビンテージマイクプリ&ビンテージコンプレッサーのまあデジタルのシュミレーターのようなモノが最近よく話題に乗る。昨日も話題沸騰していた。値段が50万くらいなのだが、なんせ例えばわたしがいつも使っているbrentaverill1272だって確か40万円くらいするのにそんなもんが40プリセットくらい入っているのだ。モノラルとはいえ、破格だ。ステレオで100万たってかなりお安い、、。しかし完全レプリカというのはホントかなあ?という疑問がつきまとうのだ。レプリカといえば、アメリカではペットのクローン産業が普通に行われている。例えば飼い猫のDNAをバンクに登録しておき、死んだ後、それを使って5マンドルくらいで復元させるのだ。しかし、微妙に模様も違うらしい。よくよく考えたらウチの猫なんかモト野良だし、かなり数奇な運命をたどった後にウチに来ているからアノ性格ってな感じだ。やはり長年たって今のあの猫の性格が味でてきたと思うと単なるそっくりレプリカというのはやはりダメなのか?と。ヴァイオリンだって使った人が誰かで値段が全然違うもんなあ。。うーん。

2004年12月29日(水) DVD返却袋

ラジオ番組の後、今年も最後という事でみんなで飲み食いに行った。話しはもちろんクリスマスチェックから年末年始男女ネタに。。「で、さいきんどうなのよ、」話しだ。が、驚く事にかなりの純愛ストーリーというか刑事モノが聞けびっくりしたのである。S氏いわく、DVDをEちゃんに貸して返って来た時の袋が女性もののブランドだったりすると「ふ〜む、ココのブランドがすきなのか、ヨシヨシ、」と後にプレゼントの情報に。また、Dちゃんの話しの中で幼くして父が家出した話しを分析後、父親とはこうあるべきだ、と演じ続け。Aちゃんが不倫をし続ければその相談役に何年も応じ。と、、実に優しく女性の味方であるのだ。ずっと耐久戦である。
アメリカのなんちゃら(名前を忘れた)大学ではずっと男女の恋心調査を続けておりその結果男女が恋を感じるのに7分はいらないという結果がでているらしい。その他例えば女性は一般的な理想の男性の顔より自分の顔を男性化した顔に反応しやすい、とか。いろんな研究成果がなんの為にか出ているらしい。
うーん。
確かに音楽も「イイ!」と思うまで30秒はいらないしなあ、と。

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