new back log

2003年11月4日(火) デコイ

ウミガラスという鳥は絶滅寸前でもう17羽くらいしかいないそうだ。その17羽生息する天売島という所では若い鳥を誘因するために営巣地にデコイを置いているらしい。。うーん。寂しい話だ。人間でいえば、過疎の地域に叶姉妹の等身大マネキンを置いて若者を呼び寄せようというような計画だ。いつでも思うことがある。もし自分(人間)という種族が絶滅寸前だったらどんな気分かなあ。。と。繁殖こそが成功であり、人工受精やらDNAやらバイオやらありとあらゆる手を使われて自分の分身を残されようとするんだろうなあ。。っと。今あふれんばかりの人間がいるからこっそり音楽だけ作っていられるような異種でいられるのであろうなあっと。もし。。あまりにも誰もいない人間のいない世界であったなら、デコイではないが人形にでもあまりの寂しさに近付いていってしまうのかなあ。。私。

2003年11月6日(木) 事実は?

今日何年ぶりか。。にテレビをつけたら、けっこう読んだ事ある女性小説家が小奇麗なファッションで「幾つになっても男性の前では女を意識しなきゃ」とか「エロスは忘れちゃいけません」とか言っていた。ふーん。当たり前よね〜〜っと聞いていたが、そのオバサンは凄い歳いっちゃった男女の恋愛をよく題材にしているのだが、「それは実際のあなたの私生活と関係あるのですか?」という質問に「いえ、まるっきり関係ないです。」っとのお話。。マジですかねえ。。うーん。怪しい。
さて、私の場合は、まるっきり関係ないものなぞ作れません。誇張や妄想や願いは入るにしても必ずや実体験のようなものに基づいた音なり詩なりでないととても感情が移入できない所がありますねえ。。「迫真の演技」より「事実は小説より奇なり」のほうがなんだか迫力ありそうだもんなあ。っと。

2003年11月9日(日) 前バリ

今日はアンジュラン・プレルジョカージュ振り付けの「春の祭典」と「ヘリコプター」を見た。http://www.francedanse03.jp/kprogram010.html
ヘリコプターはシュトックハウゼンの爆音を流しての思ったとうりのモダンダンスだったのだが春の祭典にはビビッた。というのも、いきなり始まるやいなや、女がパンツを脱ぎ、オトコどもとさんざん絡んだ後、ついに前バリのみのスッポンポンで踊り捲るというシロモノであった。ベジャールの振り付けに比べ時代はもっと生々しい現代な感じではあったもののやはり「来る」モノがあったぞと。それにしてもいくら胸をブチだして踊っても嫌らしくないのは不思議だ。ふと、本来裸なんてそうそう嫌らしいものではないのかもしれぬ、とも思った。
終了後、一緒に見たAと討論がおもしろかった。お互い見ている視点が違うので「ほお、なるほど」と感じるからである。これだよこれ。そうそう。こういうざっくばらんな討論こそ大切だったと思いだした。大学のころよくやったもんだった。まあ「ダンサーには馬顔(長い顔)が多いのはなぜか。。」とかそういうのも含めなんの利害関係もない討論はいいものだ。ぞ、と。

2003年11月10日(月) 

ここのところあまりに具体的な夢を見てはハ!!っと起きるので、起きてから夢と現実の境目がわからなくなる。今日はドアを「ドンドン」と叩かれた音がしたので「はい〜〜」っと応えたままなかなか眠くて起きれられない夢を見た。不思議なのは音が聞こえるということだ。ドアの音も、自分の声も。で、よくよく考えてみると私の夢はオールカラーに音付きだ。楽しい夢の時は「ハハハハ!!」っと笑いながら起きたりする。む。。要するに私は実際声を出しているのだ。ケンラッセルのアルタードステーツというやや分裂ぎみの映画を見たのだが、その中の主人公の科学者は「人間の記憶は具現化する」という仮説を強烈なドラッグを使ってトリップして証明するという(アホな)映画でトリップしてホンモノの猿になっちゃったりするのだ。「ウホウホ〜〜!」っと具現化しちゃうのだ。さて、、問題は私の夢だ。夢は夢でもきっと声は現実に出している。ということは半ば現実なのだ。そういえば、昔朝起きるとよく突き指して指が腫れてた。。ううう。いったい私は何やってんだ。。と。

2003年11月12日(水) 狙わず

マトリックスも始まりそろそろ席も空いて来たころかなあっと思い、意外や楽しみにしている今日このごろだ。あとはキルビルだ。。もう周りのメンメンは行ってしまったので、まあ滅多に映画なぞ行かないWならまだ行っていないかなあと思い、
「ねえ、キル・ビル行った?」と聴いたら「へえ、また新しいビルができたの?何処?」って答えたときは唖然とした。コイツに座ぶとん10枚あげてくれ。。と。確かに丸ビルとは一文字違いだし、六本木ヒルズといいい最近は新ビルブームではあった。。が。。。ふと昔アムステルダムで時間が余ってしまってアンネフランクの家に行って「ああ、このあいだアムスで時間があったんでアンネの家に行ったんだよ」と話したら「へえ、かっきーアムスに知り合いいたんだー」ってK&KのTちゃんに言われたことを思いだした。
日頃、「会話にオチを!」をモットーとしている私にとって、キルビルもアンネも狙わずして腰くだける一発芸なもので、無心の強さを感じたのであった、ぞ。と。

2003年11月14日(金) デジタル

ひさびさにフォトグラファーのYとお茶をした。今月末からちと海外に行くそうなので話しておこう、、と。私は細かい写真業界の流行りは知らぬが、最近のファッション誌の広告を見るだに、ツルピカが流行りだなあっと感じる。「デジデジですなあ」と。アユのような人造人間系だ。
少し前に「ピエール&ジル」や「やなぎみわ」など面白いなあと思っていたがhttp://www.yanagimiwa.net/My/index.html あり得ないバアチャンをでっちあげたり、まあ他にもエレベーターガールシリーズもなかなか面白かったり。要するに、被写体を作り込むヤリ口だ。デジタルになってから映像も音も後処理を見込んでの作業が主流になってきた。さてさて、、Yとも言っていたが、こうなってくるともうコンセプト勝負になってくるのであるなあっと。。。まあ日々アンテナはり巡らしふとしたネタに新鮮なアイディアが潜んでいるのをビビっと感じ、デジデジで自由に作り捲るというのは楽しいかも、、だぞ、と。

2003年11月16日(日) 週末

週明けには必ず週末はどうだった?と聞かれる。そして、月曜日の女子サウナでは汗ダラダラ垂らしつつも止まらないカレシ自慢大会が繰り広げられる。。。いつも思うが「ホントかよ!」と。。「フグを〜嫌ってほど食べて〜。。」とか。。(オヤジだな、カレシ)「なんか〜カレのジャガーが調子わるくて〜〜」とか。。(悲惨そうに言いつつ嬉しそう)。みんなとどまるところを知らない。脱水症状になるぞ。。。と心配してしまう。私はこの会話を聞いて、ああ昨日は日曜日だったのか。。と思うのだ。そして、次に思うことはああ月曜日ということは燃えるゴミの日だ。と。私は以前新幹線通学をしていた時、八木節=高崎駅(車内放送でその土地の民謡が流れる)という方程式でハ!と目覚める癖がついたが、最近ではOLのカレシ自慢=燃えるゴミの日という方程式ができていることにふと気付いたのであったぞ。と。

2003年11月17日(月) 星とワタシ

ひとは輝くものが好きな習性があるのかなあっと思う。宝石に星に照明に太陽にコンビニ。もし、コンビニがヤケに省エネに真剣でお客が来るまで薄ぼんやりとした明かりで店員が待っていて、お客がきたら電気つけたりしたら誰も入らないだろう。24時間光り輝いているから人は吸い寄せられるのだ。ド田舎でコンビニすらもなく、自動販売機の周りによく座りこんでいるヤツラはやはり輝きを求めて華やぎを感じているに違いない。。さて、、今日はヤケに星がキラキラしていた。中世の天文学から音階を計算したとは驚きである。天体がズズズっと動く音が聴こえると信じ、その調和を真剣に考えた人たちがいたからこそほぼ不滅な西洋音階ができあがりずっと今まで続いている。あの星の輝きがあるからこそ今の音楽があるかと思うと夜空の星とワタシとじ〜んと繋がりを感じるのであった。

2003年11月18日(火) 丸ビル

今日は(ホンモノの)丸ビルで「MARUNOUCHI CLASSY CONCERT」のアンサンブルプラネタとのJ-WAVEの公開録音だった。1階にあるカフェだったので不思議な感じはしたものの、リハとは違う表情になる本番のアンサンブルには我ながらうっとりした。もうあれから2年がたったのか、、と思うと早いものだ。プラネタというと暗中模索の一枚目のアルバムの制作中、自分の中で「アソコに向かえばいいんだぞ!」というのが見えたとき、帰りの終電の地下鉄をみんなで待っているときヤッケに興奮して「いやあ、こりゃ凄いことなんですよ、凄いんですよ、みんなは凄いことしてるんだよ!」とひとり言ってた光景がどうしても浮かんでくる(スタジオが月島だったためか、ややうらさびしい光景だ)。もちろんもはや「アソコ」は通過しつつ新たな到達点に向かいはじめたと思う。やはり人間の為せるわざというのははかり知れなく、限り無く美しすぎるものというのをみんなで追求してみたくなったのであった、ぞ。

2003年11月19日(水) 掃除

私は経済、政治にものすごく疎い。なくした銀行のカードの口座からは生命保険やいろいろ引き落としがあるものの、通帳も更新していないため残高はわからずのままもう2年近くすぎる。時々いちかばちかでドカっと他の口座からわざわざ振り込んでいる。いったいいくら今あるのやら。。。手続きに行かねば。。。そんな私には珍しいセビロ系の Aから仕事の合間に電話があった。「いや〜〜チカレタ〜。。でも、増資してくれそうだよ〜!」と。。「へ〜〜よかったね〜掃除してくれるんだ〜」っと何ゲに答えたら「アホか!」と増資とは、なんちゃらかんちゃら、、といろいろと噛み砕いて説明してくれたものの良くわからなかった。私の日常には掃除してくれる人のほうが必要だし、しょうがないのだ。さて、一年ぶりくらいにトナカイの毛皮のとなちゃんを出してみたものの抜け毛がひどく掃除が大変だったので3日とたたない今日もうしまい込んでしまった。かといってトナちゃん、捨てられないなあ。。。と。

2003年11月22日(土) いったい。。

いつもジムに泳ぎに行くのに銀杏並木をハーレー(人力)で通るのだが、ここのところ黒山のひとだかりで人並木となり果てている。「ま、自転車だわ!」とか香水のニオイプンプンのド化粧のオバチャンらに迷惑がられつつアホなガキをひき殺しそうになりつつやっと通り抜け、「いったい、なんなんだ。。」と。。ため息。銀杏祭りとかいって屋台でシシカバブや焼き芋を売りさばき、臭いは混ざって悪臭となり。。公園ではカラオケ大会のようなステージまでできている。。。騒音と悪臭の中、銀杏並木で写真を撮るという家族カップル。不思議でたまらない。きっと桜の名所もそうなのであろう。「ああもうすぐ蕾みが開く」と思うや否や人の波。。今日は246の歩道は牛歩であった。
早く散ってしまわないかなあ。。っと願わずにはいられない。。が、悔しいから深夜に眺めてやろう!と今日思ったのであった。。ぞ。と。

2003年11月24日(月) アレンジ

やっとこの連休の超混みのときにわざわざマトリックスを見てしまった。マトリックス仲間のAは物凄く画像にウルサイので「この回のは多少ぶれてしまいますが。。」の店員の一言に「では次の回で」と。。でカナリ深夜に見た。今回はヤケにストーリーは簡単で理解可能であった。思うに「念じれば叶う、信じれば救われる」そんなでしょうねえ。。と。が、隣のAは映画前にアドレナリンを放出しまくってたせいか、始まったら画像が霞むほどウツラウツラしてて、、なんなんだよ。。と。が、終了後いけしゃあしゃあと「いやあ、今回は画像も良くできてたよ」とか、なんとか、、。さすがですなA。さてもちろんその夜は(朝か)マトリックスな夢を見た。が、操縦しているのはチャッチイヘリコプターだった。ぽちゃっとか湖にほんわかと落ちたりしつつ、スピード感はなかった。。ショボイ夢であった。なぜ自分の範疇にアレンジしてしまうのか。。。トホホである。音楽ではショボイアレンジしたくないから反動なのか、、、と。

2003年11月25日(火) 愛され体質

今日は不覚にも窓を開けたまま寝てしまいさすがに頑丈な私でも頭痛(にノーシン)ガンガンであった。ふらあ〜〜っと過ごしていたらTちゃんが給料日だというので松屋に誘われ(言わずと知れた韓国料理屋)食べ捲り臭〜〜くなった所、Tちゃんと些細な諍いを起こしサクっと車を降りて物珍しく地下鉄に乗った。ががが。。。すげえぞ、と。なんなんだ、と。吊り広告に釘付けに。。「これであなたも愛され体質になる!」とか「愛される髪型はコレ!」とか「愛されメークの秘密!」とか。。。ぬぬぬ!目の前の女も同じく広告を見ている。「さてはキャツも愛され研究女だな。。」と私は観察すればするほど、回り中の女どもが愛され研究女に見えてくるではないか、、、。そのふんわりとした無造作ゲな髪型、その無気味にもぬらぬらとしたグロスたっぷりのクチビル、、ヤツラは研究女どもだ。。ぬぬぬぬ、、それに比べ、私は送り迎え付きのつもりだったし松屋ということもあり、ノーメークに部屋着のままだ、、。完全に愛されない体質をヒシヒシと感じつつ。。む〜〜、、勉強になった地下鉄の旅であった。が、恐ろしいものよのお。。愛され研究女の罠罠罠ダラケのこのセチガライ世の中。そんな罠程度で愛されてどうするよ!そんな罠程度に引っ掛かってどうするよ!と、、しばし「愛ってそんなもんじゃあねえだろ」と、呟きつつ口臭防止の韓国産ガムを噛むのであった、ぞ、と。

2003年11月26日(水) かきあげ

今日はカメラマンのNさんスタイリストのSさん、ちと遅れてコピーライターのFちゃんなどもろもろの人々との会合があった。Sさんとはお初なのだが、まず、「かきあげさんです」と紹介されても信じてもらえぬ。と、、必ずみんな思うことは「てんぷら屋か?」だ。そして、書上と文字を知ると「何か書物に関係あったのですか?」と歴史を思う。だが、、ウチのじいちゃんまでたどっても書には関係なしだ。だが、、桐生の書上家では坂口安吾が死んでいる。。まあ、ちょっとは書物に関係あるかなあ。もはや桐生には当時の門しか残っていないのだが。。そう、つまり、カナリ派手に没落したのである。家の跡地にはただ「坂口安吾千日往還の碑」っていうのも変な話だ。あとは、かろうじて書にまつわると言えば、江戸時代には桐生和紙というのを江戸に納めてたか、、。。書上商店ということだ。というわけで、まあ実際には私もなぜこの漢字がついているのか由来は知らぬ。が、ここらで一発ウチの弟「太郎」にでもてんぷら屋でも営んでもらって多くの人々に「ああ。。なるほど」と納得させてやりたいのだが。。。「てんぷら太郎」もしくは本名そのまま「かきあげ太郎」でイケルのになあ。。と。

2003年11月27日(木) 準備中か

水曜日はLADIES DAYとかで良く行くヴァージンシネマは1800円のところ1000円になる。で、Aが「なんで女ばっかなんだよ〜〜」と言うので「女装して行けばカルいぜ。大丈夫!」励ますと「そんな800円の為にリスキーなことはできねえよ〜」と。。う〜ん意気地ないぞ。と。思っていたら今日愛媛県で山本英知容疑者が女装して何度も女湯に入っていた!というニュースが流れて来て釘付けに!なななな??だってそれって映画の何倍リスキーっつうか、あり得るのかよ?裸で?と。山本容疑者は「女の裸を間近で見たかった」という純粋な性衝動のために「スネ毛、胸毛、腕毛をたんねんに剃りアイシャドーに口紅でカツラやもろもろ」で女湯に望んだそうだ。だったらなぜ男として混浴には入らぬのか?という素朴な疑問をもちつつ、、女装して女湯に入るという二重のエクスタシーにはまったのか?と。そして16回は成功しているというのが凄い。ハ!そういえば最近Aは「俺さあ、体毛を剃るのが面白くてさ〜〜」と嬉しげにスネ毛のなくなったスネを自慢していた事を思いだしたのだ。さてはキャツは、、準備中だったのか。。。そういえば「wabby&sabianの時の銀髪カツラはまだあるの?」っとナニゲに探りを入れていたし。。やはり準備中にまちがいないぞ。と。

2003年11月29日(土) バックアップ

朝「あ〜会社が泥棒にヤラレテPCぜーんぶ盗まれちゃった〜〜」との電話。ノートブックもデスクトップも会社中のパソコンほとんどなくなったらしい。恐ろしい話だ。恐ろしすぎる。しかもカレの会社はITだ。。被害は莫大だ。データ一つひとつが命なんだものなあ。。っと。もう可哀想すぎて言葉がでなかったぞ、、。。だってきっとそのパソをサバくときはもちろんHDを綺麗にフォーマットする。ああ、初期化ですよ、初期化。恐い恐い。。。。自分のPCを初期化されることを思うと脳ミソ半分ツルツルにされちゃう感じかもだ。実際カレは無気味(放送禁止用語)な替え歌を高い声で歌っていた。。カナリキテますな。
こうやって人間はなにか道具を作るたびに自分の機能をその道具に依存してってしまうのだ。PCにおいてはほぼ脳の移築だ。昔私はアップライトピアノでなくては曲が作れなかった。エレピとかの音ではオケとかの響きをシュミレーションできなかったのである。それほどピアノは自分の音楽の必須ツールだったのに、もはや使った事がない。ナニカがヤバイのでは。。と最近凄く思う。テンポの揺れや倍音的な発想。
そんなことを考えつつ、せっせとバックアップを焦りながらとるのであった。
もう無しでは生きてけないもんな。が、しかし、鍵を二重三重にすることも必要か、、、、、。そして、HDまるごとバックアップとってベットの下にでも隠すか。。わざとしょぼ〜いアキバなウィンドウズのケースにでもMacを入れたり、、、むむむむ。。やる事がたくさんだ。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

kakiage@music-vantec.com
Akiary v.0.50b1